どうしてゲストハウスなのか?「冒険」と「創造」のきっかけ作りの場を作る、という思い
こんにちは、SEIYA(@seiyaaa_8)です。
今年の6月に就職活動を完全にやめ、「ゲストハウスを俺は作ることにした」と言って、本格的に活動を始めました。
早くもあれから半年も経過していました...。
この半年間、とにかくできる限り動きまくりました。
人と会って、考えを聞いたり、考えを話たり、フィードバックをもらったり。今まで経験したこともないこともたくさん経験できました。そうやって、動き回っていて、やっと自分のやりたいことが少しずつ言語化できるようになってきたので、今日は「なぜゲストハウスを作ろう」と思ったのかという話について書きます。
もし、共感していただいたり、何か指摘やアドバイスなどあれば、ぜひメッセージください!!よろしくお願いします。
人間って何だろう
10年前(中1のとき)父親が亡くなり、中学や高校ではずぅーっと「人間ってなんで生きているんだろう?」とずっと自分に問いを投げていました。
こんな問いは永遠と人類がしてきたことなので、結局答えなんかにはいたらず、悶々とする日々を過ごしていました。
高校の頃、スマホの普及が始まり、色々な情報に触れられるようになりました。それまで狭い生活圏で考え事をしていたけれど、世界はもっと広いんだと知り、特に海外は全く未知で、とても強い興味を持ちました。
「大学生になったら、旅に出よう。」
大学受験時は、英語と世界史だけをとことん勉強して(他の教科は全くやらず)、2科目受験可能な大学に進学。そして、在学中に何度か旅をして、大学生活の多くを海外で過ごすようにしました。
その中でも、やはり強烈なインパクトを残したのは「人類起源の旅」。
元の発想は関野吉晴さんの“グレートジャーニー”なのですが、単純に文化の繋がりが面白いと思った僕は、その文化を辿っていった結果、人類の起源に辿りついてしまった。という感じです笑 もし「アフリカ単一起源説」を信じるならば、文化や国などの世界中の多様性の根源が1つの場所にあるということであり、それってすごいことですよね。めちゃくちゃ面白い。
それと、やはりどこかでずっと「人間はなぜ生きているんだろう」という永遠の問いを未だにずっと投げかけている部分があり、人類の始まりの地に行き、何かヒントを得たいという思いもありました。
その旅の説明を簡単にすると、自らの先祖のきた道を辿り、人類誕生の地への旅。
日本から韓国、中国、東南アジア、インド、イラン、トルコ、ギリシャとユーラシアを西にいった後、アフリカに入り、東部を陸路縦断(エジプト-スーダン-エチオピア-ケニア-タンザニア)。「人類誕生の地」大地溝帯にあるアフリカ最高峰キリマンジャロ山 (5895m) に登頂し、帰国しました。
旅で得た学び=「冒険」「創造」
人類起源の旅でも印象的だったのは、エチオピアの民族。
エチオピアにはいくつもの少数民族が暮らしていて、彼らは現代とは思えない生活をしています。だからと言って、かわいそう、なんてことはありません。むしろ逆で、本当に心のそこからみんな楽しく暮らしているようでした。これは、「自分の見たかった人間本来の暮らしの姿」そのものでした。
僕が立ち会わせてもらったのは、バンナ族のイニシエーション(通過儀礼)。
成人式的な民族特有の儀式みたいなものです。
それも、特別に普通では観光客の行かないところで行われたものに現地の方に連れていってもらいました。
そこで、僕は多くのことを考えさせられました。
僕の中では、ある仮説を立てていて、
人間はなぜ生きているのか?
わからない。
自分は今なぜ生きている?
楽しいことがあるから。
では、「楽しい」とは何?
......
一言に「楽しい」と言っても、それには様々な種類がある。
「人間にとっての楽しさ」 と考えたときに、
[ 人間 ] ー [ 他の動物(三大欲求) ] = [ 人間にとっての本当の楽しさや豊かさ ]
なのではないかと思いました。
正直、彼らを見たとき、暮らしがとても動物的だと思いました。
でも、それは間違いで、彼らはしっかりと人間でした。その証拠に、三大欲求以外の部分でしっかりと人間にとっての本当の楽しさや豊かさが垣間見える箇所があったのです。
僕が町からバスに乗り、その後現地の乗り物で草原に向かい、ある地点で降ろされたあと、草原を進み続けること、約45分。
彼らは、いました。
彼らのことについては他の記事でしないと、長くなりすぎてしまうので短めに書くと、
とにかくオリジナルの
音楽を楽しみ、楽器を楽しみ、歌うことを楽しみ、ファッションセンス抜群の服やアクセサリーを作り、それを着けオシャレな格好を楽しみ、作られた料理やお酒を楽しみ、ダンスを楽しみ、その催しそのものを楽しんでいました。
ここで、1つの言葉が浮かびました。
創造力
そう、彼らはそれぞれの創造力を楽しんでいたのです。自らで作ること、あるいは自らのカスタマイズすること、そして他人の作ったものやカスタマイズしたものを見て、楽しそうにしている。
これは、我々も普段やっていることで、
誰かが作ったもの(映画、小説、漫画、空間、商品、番組、食べ物...etc)を楽しむこと。そうして、私たちは、まだ見たことのない未知を見て、楽しんでいる。
ここで、ふと気付かされます。
「文化」というのも、誰かが作ったものに含まれるのではないかということ。文化は、その地の「自然」の創造力(これを神と呼ぶのかもしれない)と人間の創造力を混ぜ合わせ、その地の暮らしに根付いている究極の創造の結晶だと思う。自分がなぜ冒険をしているかというと、文化を楽しむため。異文化を知ることが楽しくて旅をしていました。それはつまり、「冒険」もまだ見ぬ未知の創造性を知るためであるということ。
冒険
今、なぜ僕が日本人かというと、アフリカで誕生した人類がわざわざ日本まで色々な困難を経験して、冒険の末に辿りついたから。
そうして、平和な時代になった今、我々は未だに旅を続けています。もう食料不足だとか、敵がせめてきているからとか、迫害されているからという理由ではなく旅を続けています。
全員がという訳ではないけれど、お金持ちだって海外旅行するし、僕のような貧乏大学生だって海外旅行を楽しんでいる。日本にいれば安全なのに、わざわざ危険をおかしてでも、冒険をして、それを楽しんでいる。
海外旅だけではなく、人と出会ったりすることも山登りも最新技術の開発も冒険で、別にやる必要はないのに、やってしまう。「未知」を知るために。「冒険」は、今まで人類が一度もやめることのなかったもの。やめていたら、世界は全く進んでいないので、「冒険」がなかったら原始時代のままかもしれない。
冒険と創造こそが「人間」の重要な要素
最近、人工知能(AI)に今後仕事を失われるみたいなニュースがよくありますが、この時に浮き彫りになってくるのがやはり「人間」の人間らしい部分。そこで、クリエイティブな仕事が残るなどとすでに言われていますが、きっとその通りなんだと思います。
冒険と創造は切っても切り離せないもので、冒険をするのは創造を見るためで、冒険を通して刺激を受けたら、今度は自分が何かを創造し、誰かに刺激を与えていく。でも、その創造は自ら未知を作る行為でもあるため、創造と同時に冒険であり、冒険もまた新たなストーリーを作っていく創造。冒険は、未知という危険を冒す、と書きます。その危険をくぐり抜けていくには、創造をして、その困難を対処する必要があります。(ex. 海を渡るために船を作った、など)
これは、人間の生活そのものであり、あらゆることの根源にあることだと確信しています。この結果、平等や平和、生きる希望も生まれると考えています。例えば、人工知能(AI)の研究だって、新たな世の中の仕組みづくりのため、人間の労働を軽減するため、と色々な思いで進められているんだとは思いますが、その根底には、まだ見ぬ世界を見たい、まだないものを作りたい、という「冒険」と「創造」があるのではないでしょうか?
ここまで、何度も「冒険」と「創造」という言葉を使ってきましたが、それらの言い換え、またはそれらに関するワードは、以下のように、繋がる部分がたくさんあると思います。(この区分は、冒険と創造のどちらの要素が強いかということだけを考えてカテゴリー分けしています。)
冒険
人との出会い、旅、冒険家、グローバリゼーション、ゲストハウス
創造
アイデアのひらめき、ものづくり、クリエイター、インターネット、コワーキングスペース
人間の生きる意味
意味なんてないのだと思います。
むかーしむかし、バクテリアが生まれ、それが成長し、子孫を残し、形を変え、というサイクルを今の今までやってきたからだと思います。これが生命体としての答え。
ただ、人間として、
この無限の問いに一旦答えを用意するならば、
人はなぜ生きるか?
楽しいことがあるから!
何が楽しいの?
「冒険」と「創造」をすること!
それはなぜ?
「冒険」と「創造」という三大欲求以外の人間らしい部分は、普遍的な人間の活動であり、人間が人間たる部分だから。
もうこれ以上の理由はありません。
もう、人間がそういう風にできているから、というところが今のところ行き止まりです。
ただ、これを楽しむことは人類全体にとってもとても良いことだという風には思っていて、
「冒険」と「創造」を楽しむことは、
世界への偏見をなくすことに繋がる。
課題解決の方法がより増える。
人の移動がより滑らかになる。
人と人の繋がりが生まれる。
平等社会を作ることになる。
多様性を認め合う社会になる。
多様性を知って、視野を広げる。
自分から命を断つことがなくなる。
「生きる」に楽しみを見いだすことになる。
続けていれば、必ず誰かに影響も与えることになる。
人は自分が楽しんだあとにしか、与える側には回れない。
とにかく、自分の考える社会は、「冒険」と「創造」のきっかけづくりをすることで実現する、と考え、現在は、
「冒険」と「創造」のきっかけづくり
のために何ができるかを考えています。
これらは、切り離すことのできないもので、同時に行うことで爆発的効力を発揮すると思っているので、今のところこの2つのきっかけづくりを同時に行いたいと考えています。
そうして、今までにない
「冒険」と「創造」のきっかけづくりの場を作ろう
という考えに至りました。
「冒険」と「創造」のきっかけづくりの場
ただし、これにももちろん様々な方法があって、どれにするかを考えました。
・固定の場所をもつ「場」
ex) ゲストハウス、コワーキングスペース、学校
・固定の場所を持たない流動的な「場」
ex)イベント/ワークショップ開催団体
・オンラインの「場」
ex)オンラインサロン、App/Webサービス、ブログ
まずは、これらのことを知らなければ話は始まらない、と思い、自分で1つずつ経験していっている段階です。客としても、働く側としても。これにはしっかりと時間を割き、熟考しなければならないと思っています。
それぞれ非常に良いところがあります。
ただ、これらの特徴をまとめるには、経験が浅すぎるので今回はやめておきます。
今は、「全部まとめてやれたらいいなぁ」と考えています。
困難なのはわかっていますが、うまくいいとこ取りできたら絶対に面白いものができる。
ただ、数あるカタチの中でも、1つこだわっているのはゲストハウスです。
ゲストハウスに拡張機能をつけていくカタチでやっていきたいと現在考えています。
ゲストハウスにこだわる理由
ゲストハウス、自分が初めての海外一人旅をした時に、僕の世界を広げてくれた場所でもあります。本当に楽しい思い出がたくさんあります。
それもこだわる理由の1つでは、ありますが、
やはり、宿泊というのが最大の理由です。
1. 外国の方を呼び込むため
冒険と創造には「異文化」「海外」という要素が欠かせないと思っています。やはり、日本の中でいくら話しても出てこないアイデアや概念があり、それらは必ず今後イノベーションを起こすためのヒントとなっています。同じ人間の創造力から生まれたものだから。
では、どのように外国という要素を入れていくか。
それは、とても難しいことです。日本に来ている外国人という
外国人の働く方が増えていく日本で、このような文化の衝突を防ぐための緩衝材のような関われる場というのは今後確実に必要になってきます。
偏見をかき消すのは、直接の体験だと思っています。その異文化交流体験の場としての機能も設けたゲストハウスを作りたい。
2. 偶然性
面白いスペースを作ったとしても、結局は興味のない人にとっては、その情報は届きません。僕がやりたいのは、きっかけづくり。
これには「誰もがやらざるを得ない要素」を盛り込まなくてはなりません。それが、宿泊。
旅行に行ったら、どこかに泊まりますよね?
その時の偶然の選択肢になり得る可能性を持っています。僕の周りで、ゲストハウスに行こうと思ってゲストハウスに行ってみた。という人は極少数です。
そもそも、ゲストハウスなんて知らずに、泊まる場所が必要だったから、安かったから、という風な理由でゲストハウスに行き、そこで外国人の友人ができた、という友人も何人かいます。すごく嬉しいことです。
こうした偶然性を発揮できるのもゲストハウスの強み。
3. 暮らせる
暮らしの空間、というのは他のところにはない空気感があると感じます。誰かの居場所であって、その居場所の心地よさがあれば、訪問者にとっても快適な空間になると思っています。ここら辺は、まだ全然うまく言葉にできないんですが...。
ただし!その暮らしには、流動性がなくてはならないと思っています。
どういうことか?
つまり、自分の考えるものはシェアハウスではダメなんです。
シェアハウスもとても良い場所ではあるんですが、人の入れ替えが少ないですよね。例えば、あるあるだと思うんですが、一回喧嘩したり、嫌いになってしまった人がいると一気に居心地が悪くなり、その空気感は他の人にも流れていってしまったり...。それは、なぜ起きるかというと、流動性がないからだと思うんです。人の入れ替えが少ないから。やはり、見知らぬ人と暮らす、というのは、面白い反面、非常に面倒くさいもので適度な期間であるべきだと思います。
それよりも、人の入れ替えが激しい方が、「冒険」と「創造」がもっと生まれると思うんです。
今後も最も適切なカタチを目指して
これらの理由で現在は、ゲストハウスに注力しています。
が!最近増えてきているコワーキングスペースなどにも人が繋がる機能や創造力を膨らませる仕掛けがたくさんあるので、これからたくさん回ろうと思っています。
本当に面白い場所がたくさん増えてきていると感じます。
僕の今後つくっていくカタチも楽しみにしていてください!!
まだ見ぬ場を作ることも「冒険」と「創造」を要するとても楽しい活動です。
これからもガンガンやっていきます!!